秋田市にある太平山三吉神社(たいへいざんみよしじんじゃ)の神さまのお話です。
三吉の神さまってどんな神さま?
どうやってお参りするのかな?
ぼんでんって何?
一緒に勉強してみましょう。
こんにちは!ぼくは【ぼんでん君】です!
今日は、ボクといっしょに神社のことを勉強してみよう!
毎年、お正月になると全国の神社・お寺にはたくさんの人が初詣(はつもうで)のお参りに行くんだ。
なぜだろう?
家族が健康でありますように・・・
仕事がうまくいきますように・・・
試験に受かりますように・・・
スポーツが上達しますように・・・
願いや祈りはいろいろですが、みんな「良い年になるように」と、真剣(しんけん)にお参りしています。
【ぼんでん君】みんないっしょうけんめいお祈りしているね。
日本の神さま?
日本人は、昔(むかし)から道ばたに生えている草木にも命(いのち)が宿って(やどって)いると考え、自然(しぜん)や動物を大切にしてきました。
そして山には山の神さま、海には海の神さま、川や岩、大きな木などにも、それぞれの神さまがいらっしゃって、私たちをお守りしてくれています。
古い書物(しょもつ)である古事記(こじき・和銅5年【712年】)や日本書紀(にほんしょき・養老4年【720年】)には、太陽の神さまである天照大御神(あまてらすおおみかみ)やこの国を生んだ伊邪那伎命(いざなぎのみこと)・伊邪那美命(いざなみのみこと)など多くの神話(しんわ―神さまのお話)がのっています。
神話には『私たちの命(いのち)や豊かな自然は、神さま・祖先から永い間受けついできた尊い(とうとい)ものであり、大切に守って次の世代にひきついでいきましょう』というような私たち日本人の祖先(そせん)の思いや考えが残されています。
【ぼんでん君】日本には八百万(やおよろず)の神様ということばがあるくらい、たくさんの神様がいらっしゃるんだよ。
神社?
大切(たいせつ)な神さまを、大事(だいじ)にして、古くからまつっている神聖(しんせい)な場所が神社です。
神社は、縁結び(えんむすび)の神さま、海の神さま、お米の神さま・・・というように、それぞれにおまつりしている神さまが違いますが、三重県伊勢市にある伊勢神宮を1番尊い神さまとしてあおいでいます。
そして、神社には神さまをおまもりする【鎮守の森】(ちんじゅのもり)と呼ばれる豊かな(ゆたかな)自然が残っています。
【ぼんでん君】緑がたくさん残っているから、すがすがしい気持ちでお参りできるんだね。
太平山三吉神社の神さま
当神社には
- 大己貴大神(おおなむちのおおかみ)
- 少彦名大神(すくなひこなのおおかみ)
- 三吉霊神(みよしのおおかみ)
の三柱(みはしら)の神さまがまつられています。
【太平山大神】たいへいざんのおおかみ
当社の奥宮がある太平山は古くから薬師の峯(やくしのみね)として、また修験道の(しゅげんどう)の聖地(せいち)として信仰(しんこう)されてきた霊峰(れいほう)です。
また太平山は秋田市方面から見ると、ちょうど朝日がのぼってくるお山であり、太平山から流れる旭川・太平川・岩見川・小阿仁川などは里に豊かな水の恵みをもたらしてくれます。稲作(いなさく)にとって欠かすことができない太陽と水の恵みをもたらす太平山は、その大半(たいはん)が農業(のうぎょう)をしていた昔(むかし)の人々にとって本当に大切(たいせつ)なお山でした。
その太平山の神さまが大己貴大神さまと少彦名大神さまです。
【三吉霊神】みよしのおおかみ
三吉霊神さまは、力の神さま・勝負(しょうぶ)の神さま・子どもの守護神といわれる神さまです。
秋田県内各地に三吉(みよし・さんきち)さんとして伝説(でんせつ)が残り、秋田の郷土(きょうど)の神さまとして親しまれています。
下の図のようにそのお姿(すがた)は非常に荒々しく(あらあらしく)描(えが)かれていますが、曲がったことが大嫌い(だいきらい)で、弱きを助け、悪者をくじく、正義感(せいぎかん)の強い神さまです。
【ぼんでん君】今でも三吉霊神のお力にあやかろうと、大きな盃(さかずき)やパイプなどが奉納(ほうのう)されるんだ。